教育や日々の知的活動は高齢になっても脳機能を守る力となる。年齢に関係なく学び続けることで神経回路が強化され、将来の認知機能低下を予防する“投資”になる。

音楽を聴く、音楽演奏をすることが認知症になるリスクを低減してくれますが、これを実践する方法をご紹介します。日々音楽を流せるようにする方法、そしてピアノの演奏を始める方法、これで認知症予備を楽しく始めましょう。

音楽を聴く・演奏する習慣は、脳の多領域を活性化し認知症リスクを最大39％低下させる可能性がある。モナッシュ大学などの研究で、音楽が神経可塑性を高め、感情・記憶・社会的つながりを支える効果が示された。

中国の高齢者1万人超を8年間追跡した研究で、孫と適度に関わる人は認知症リスクが低下することが判明。会話や生活リズムの安定、役割意識が脳に良い影響を与える。過剰な関わりは逆効果のため、無理のない距離感が鍵とされる。

音読は口や舌が鍛えられる上に、発生した音声を聞いて理解するために黙読しているより脳が活性化します。単純に本などを読むだけでなく、昔話を使ったり早口言葉を話したり、あるいはAIとチャットすることによって楽しく話すことが可能です。ぜひいろんな要素を取り入れて音読を楽しみましょう。

認知能力は40代でピークを迎えその後は低下しますが、読解力や数学的能力を常に活用していれば、60代になっても認知能力は低下しないことがわかってきました。努力や習慣によって、年齢を重ねても若々しい脳でいられるという希望が持てます。

昔使っていたオーディオで当時聴いていた音楽を聴くと、心が躍りワクワクします。昔見ていたアニメやドラマ、ライブ映像なども青春時代に引き戻してくれます。自宅にある逸品を復活させて脳活性してみてはいかがでしょうか？

認知症の治療法の一つに昔を思い出す「回想法」というものがありますが、昔を思い出すことは予防にも良いことがわかっています。スマホのアプリ「昔の航空写真地図」を使うと当時のことを思い出しやすくなります。

ボードゲームの中でもルールが難しい部類に入る麻雀ですが、いきなりアプリを始めてもルールがわからず右往左往します。基礎的なルールを身につけてからゲームで確認しながら対局に向かうといいでしょう。

ボードゲームは知的活動の中で認知症の予防効果が高いものです。将棋に続いて囲碁の始め方を紹介します。本で学ぶ方法もありますが、アプリを使ってルールを学んだり、コンピュータと対戦するのが初心者には良いでしょう。